上限を計算
基礎控除の引き上げでふるさと納税の上限はどう変わる?【2026年分・年収別】
約8分で読めます#制度改正#2026年#控除上限#計算

基礎控除の引き上げでふるさと納税の上限はどう変わる?【2026年分・年収別】

本記事にはプロモーション(広告)が含まれます

2026年分は所得税の基礎控除が最大104万円に上がりました。住民税の基礎控除は43万円のままなので上限はほとんどの人で変わらず、所得税率が1段下がる年収帯だけ1,000〜50,000円下がります。総務省の目安表と並べて年収・家族構成別に試算しました。

この記事でわかること
  1. 2026年分の所得税の基礎控除は最大104万円
  2. 上限が下がるのは「所得税率が1段下がる人」だけ
  3. 年収・家族構成別の上限:2026年分と総務省の目安表

2026年分は所得税の基礎控除が最大104万円に上がりました。ただし、ふるさと納税の上限を決める住民税の基礎控除は43万円のままなので、ほとんどの人の上限は変わりません。下がるのは、基礎控除が増えたことで所得税率が1段下がる年収帯の人だけです。

総務省の目安表と同じ前提で全マス(年収44段階×家族構成7区分=308マス)を計算し直すと、36マスで1,000〜50,000円下がり、上がるマスはありませんでした。

💡 自分の年収で確かめるなら、控除上限シミュレーターが早いです。2026年分の目安と総務省の目安表の値を並べて表示します。

2026年分の所得税の基礎控除は最大104万円

所得税の基礎控除は2025年分と2026年分の2年続けて引き上げられました。2024年分までは48万円でした。国税庁のNo.1199 基礎控除の表から、会社員に多い所得の範囲を抜き出すと次のとおりです。

合計所得金額(年収の目安) 2025年分 2026年分
132万円以下(約200万円以下) 95万円 104万円
132万〜336万円(約200〜475万円) 88万円 104万円
336万〜489万円(約475〜665万円) 68万円 104万円
489万〜655万円(約665〜850万円) 63万円 67万円
655万〜2,350万円(約850〜2,545万円) 58万円 62万円

合計所得金額は、会社員なら源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」です。かっこ内の年収は、給与収入だけの人の大まかな換算です。

一方、住民税の基礎控除は43万円のまま変わっていません。2026年分の基礎控除は2026年12月1日に施行され、12月の年末調整で反映されます。

上限が下がるのは「所得税率が1段下がる人」だけ

ふるさと納税の上限(自己負担2,000円で済む寄付額)は、次の式で決まります。

上限 ≒ 住民税所得割額 × 20% ÷(90% − 所得税率 × 1.021)+ 2,000円

分子の住民税所得割額は、住民税の基礎控除が変わらないので2026年分も同じです。変わりうるのは分母の所得税率だけ。所得税の基礎控除が増えると課税所得が減り、5%・10%・20%・23%・33%の区切りを下回った人は税率が1段下がります。

税率が下がると分母が大きくなり、上限は下がります。下がり方の目安は次の3パターンです。

所得税率の変化 上限の下がり方
10% → 5% 約6%
20% → 10% 約13%
33% → 23% 約15%

所得税そのものは減るので、手取りが増える方向の改正です。上限が下がるのは、寄付したときに所得税から戻る割合が小さくなり、その分を住民税で受け持つ枠(所得割の2割)に早く届くためです。2026年度の住民税からは、この割合を決める計算にも新しい基礎控除が反映される仕組みになりました(練馬区の解説)。

年収・家族構成別の上限:2026年分と総務省の目安表

左が2026年分の試算、かっこ内が総務省の目安表の値です。太字が変わるマスです。

独身・共働き/夫婦

年収 独身・共働き 夫婦(配偶者の収入なし)
300万円 28,000円 19,000円
400万円 42,000円 33,000円
500万円 57,000円(61,000円) 49,000円
600万円 77,000円 69,000円
650万円 85,000円(97,000円) 77,000円
700万円 108,000円 86,000円
800万円 129,000円 120,000円
900万円 152,000円 143,000円
1,000万円 180,000円 171,000円
1,200万円 247,000円 247,000円
1,300万円 276,000円(326,000円) 276,000円(326,000円)
1,500万円 395,000円 395,000円

子どもがいる世帯

年収 夫婦+子1人(高校生) 共働き+子2人(大学生・高校生)
300万円 11,000円 6,000円(7,000円)
400万円 25,000円 21,000円
500万円 40,000円 36,000円
600万円 57,000円(60,000円) 54,000円(57,000円)
650万円 68,000円 62,000円(65,000円)
700万円 78,000円 75,000円
800万円 110,000円 93,000円(107,000円)
900万円 132,000円 128,000円
1,000万円 157,000円 153,000円
1,200万円 229,000円 209,000円(219,000円)
1,300万円 261,000円 248,000円
1,500万円 377,000円 361,000円

※給与収入のみ・社会保険料は給与収入の15%など、総務省の目安表と同じ前提で当サイトが試算した値です(1,000万円超は総務省の表の値から逆算)。「共働き」は配偶者控除を受けていないケースで、独身と同じ額です。住宅ローン控除・医療費控除・iDeCoなどがあると下がります。

下がる年収帯の一覧

総務省の目安表(25万円刻み、1,000万円超は100万円刻み)のうち、2026年分で下がるマスをすべて挙げます。

家族構成 下がる年収 下がる額
独身・共働き 450〜525万円/650〜675万円/1,300万円 3,000〜4,000円/12,000〜13,000円/50,000円
夫婦 525〜575万円/725万円/1,300万円 3,000円/13,000円/50,000円
共働き+高校生 525〜575万円/725万円 3,000円/13,000円
共働き+大学生 300万円/550〜600万円/750万円 1,000円/3,000〜4,000円/14,000円
夫婦+高校生 575〜625万円/775万円 3,000円/13,000円
共働き+大学生・高校生 300〜325万円・375万円/600〜650万円/800万円/1,200万円 1,000円/3,000円/14,000円/10,000円
夫婦+大学生・高校生 425万円/675万円/850万円 1,000円/4,000円/14,000円

表は刻みのある年収で計算しているので、たとえば独身で年収640万円のように、刻みの間の年収でも下がることがあります。中学生以下の子は控除額に影響しないので、計算に入れなくてかまいません。

1,300万円前後は差が大きい

独身や夫婦の年収1,300万円は、総務省の表の前提だと課税所得が33%の区切り(900万円)をわずかに超えています。2026年分は基礎控除が14万円増えるため、この区切りを下回り、上限が5万円下がります。

ただし、この年収帯は社会保険料の額で課税所得が数十万円動きます。区切りの上か下かは人によって違うので、1,200〜1,400万円の人は源泉徴収票の数字で確かめてください。

寄付額を決める前に、控除上限額をシミュレーターで確認する(年収と家族構成を選ぶだけ)→楽天ふるさと納税で返礼品を探す寄付分にポータルのポイントは付きませんが、楽天カード決済+「5と0のつく日」のカード会社側特典(最大3%前後)は残ります見にいく →

楽天やさとふるのシミュレーターと数字が違う理由

同じ年収を入れても、シミュレーターごとに数千円ずれるのは珍しくありません。主な理由は次の3つです。

  1. 社会保険料の見積もり方:総務省の表は給与収入の15%と仮定しています。実際の保険料は会社や年齢で変わります。
  2. どの年分の税制で計算しているか:2024年分までの税制のまま計算していると、2026年分より高く出るマスがあります。
  3. 端数の扱い:千円単位の切り捨て・四捨五入、年収の刻みの補間方法で1,000〜2,000円変わります。

どれが正しいというより、前提が違うと考えてください。源泉徴収票の「支払金額」「社会保険料等の金額」などを入れられる詳細なシミュレーターほど、あなた個人の実際に近い数字になります。

👉 楽天ふるさと納税の詳細シミュレーターを使う → 💡 寄付分にポータルのポイントは付きませんが、楽天カード決済+「5と0のつく日」のカード会社側特典(最大3%前後)は残ります

2026年の寄付額はこう決める

数字が2つあって迷ったら、低い方を使ってください。上限を超えた分は控除されず、ただの寄付になります。低い方に合わせて損をするのは、余った枠の分だけです。

そのうえで、上限の80%程度までにとどめておくと、年収の見込み違いや控除の入れ忘れがあっても自己負担2,000円を超えにくくなります。2026年分は12月の年末調整で新しい基礎控除が反映されるので、年内に最終確認をするなら年末調整後の源泉徴収票の数字を使うのが確実です。

住宅ローン控除・医療費控除・iDeCoを使っている人は、上限がさらに下がります。くわしくはiDeCoと併用したときの上限、医療費控除との併用、住宅ローン控除との併用を見てください。

まとめ

2026年分の基礎控除の引き上げで、ふるさと納税の上限が上がる人はいません。所得税率が1段下がる年収帯だけ1,000〜50,000円下がり、それ以外は総務省の目安表と同じです。

自分の年収と家族構成での数字は、控除上限シミュレーターで2026年分と総務省の目安表を並べて確かめられます。

関連記事

楽天ふるさと納税で返礼品を探す寄付分はポータルのポイント対象外。楽天カード決済・5と0のつく日特典は条件を確認見にいく →