「住宅ローンを組んだけど、ふるさと納税もやって大丈夫?」——マイホームを買った年に多い疑問です。結論から言うと併用はできます。ただしやり方を間違えると、住宅ローン控除が目減りして損をするという落とし穴があります。本記事では編集部が、損しないための鉄則を初心者向けに整理しました。
結論:併用できる。ただし「ワンストップ特例」が鉄則
先に答えを言うと、
- ✅ ふるさと納税と住宅ローン控除は併用できる
- ⚠️ ただし確定申告でふるさと納税すると損することがある
- ✅ ワンストップ特例を使えば損しない
という関係です。理由は「どこから控除されるか」の違いにあります。
| 申請方法 | ふるさと納税の控除元 | 住宅ローン控除との関係 |
|---|---|---|
| ワンストップ特例 | 全額が住民税から | ぶつからない(◎損しない) |
| 確定申告 | 所得税+住民税から | 所得税で取り合いになる(△損する可能性) |
住宅ローン控除は主に所得税から差し引く仕組みです。確定申告でふるさと納税も所得税から引いてしまうと、住宅ローン控除を引く余地(所得税)が先に減ってしまう——これが損の正体です。
なぜ確定申告だと住宅ローン控除が損するのか
少し詳しく見てみましょう。控除には差し引く順番があり、ふるさと納税(寄附金控除)が先、住宅ローン控除が後に計算されます。
所得税額(例:12万円)
↓ ① ふるさと納税の所得税分を先に控除
所得税額(例:10.8万円)
↓ ② 住宅ローン控除を引く
…でも住宅ローン控除が13万円あったら?
→ 10.8万円までしか引けず、2.2万円が引ききれない
住宅ローン控除は引ききれなかった分が住民税に回る上限が決まっているため、所得税が先に減ると控除しきれず消えてしまうことがあります。
⚠️ 特に「住宅ローン控除だけで所得税がほぼゼロになる人」は要注意。確定申告でふるさと納税を足すと、自己負担2,000円のはずがもっと多く自腹になる可能性があります。
💡 一方ワンストップ特例なら、ふるさと納税の控除はまるごと住民税から。所得税には一切触れないので、住宅ローン控除をフルに使えます。
初年度と2年目以降で対応が変わる
住宅ローン控除は、1年目だけ確定申告が必須という重要なルールがあります。ここがふるさと納税との両立で最大の分かれ目です。
住宅ローン控除1年目(初年度)
- 住宅ローン控除を受けるために確定申告が必須
- つまりワンストップ特例は使えない(確定申告するとワンストップは無効)
- ふるさと納税も確定申告に含める → 控除枠がぶつかるリスクあり
→ 対処:初年度はふるさと納税を控えめにするか、住宅ローン控除を引いても所得税が残る(年収が高め)か確認してから寄付する。
住宅ローン控除2年目以降
- 住宅ローン控除は年末調整で完結(確定申告不要)
- 医療費控除など他の確定申告予定がなければ、ふるさと納税はワンストップ特例でOK
- 5自治体以内に抑えれば住宅ローン控除に一切影響しない
→ 2年目以降が、ふるさと納税と住宅ローン控除を最も両立しやすいタイミングです。
| 年 | 住宅ローン控除の手続き | ふるさと納税の推奨 |
|---|---|---|
| 1年目 | 確定申告が必須 | 控えめに/限度額に余裕を持つ |
| 2年目以降 | 年末調整で完結 | ワンストップ特例(5自治体以内) |




