ふるさと納税のトイレットペーパーは、1ロールではなく1mあたりの寄付額で比べます。同じ96ロールでも1ロール55mと170mでは紙の量が3倍ほど違い、1ロール単価で比べると順位が逆転するからです。
ここでいう「還元率」は、同じ長さの紙を店で買った金額を寄付額で割った値です。楽天ポイントの還元率ではありません(寄付へのポイント付与は2025年10月に終わっています。詳しくはポイント還元廃止の影響)。
6品を1mあたりに直すと、こう並ぶ
楽天ふるさと納税の6品を同じ条件で並べました。ランキングではなく比べ方の見本です。寄付額は2026年10月11日時点で、関市のロング170Sは10月17日にも13,000円のままであることを確認しています。
| 品 | 自治体 | 種類 | 総延長 | 寄付額 | 1mあたり |
|---|---|---|---|---|---|
| ロング170S | 岐阜県関市 | シングル 170m×48 | 8,160m | 13,000円 | 約1.59円 |
| エコロジー200m | 静岡県富士市 | シングル 200m×48 | 9,600m | 18,000円 | 約1.88円 |
| ビーム55S | 岐阜県関市 | シングル 55m×96 | 5,280m | 12,000円 | 約2.27円 |
| コアレックス長巻 | 神奈川県川崎市 | ダブル 50m×72 | 3,600m | 10,000円 | 約2.78円 |
| こーらす65W | 岐阜県関市 | ダブル 65m×64 | 4,160m | 13,000円 | 約3.13円 |
| スコッティ フラワーパック | 埼玉県草加市 | ダブル 75m×24 | 1,800m | 15,000円 | 約8.33円 |
1ロール単価で見ると、ビーム55Sは125円、ロング170Sは約271円で、ロング170Sが2倍以上高く見えます。長さで割ると、ロング170Sのほうが3割ほど安い。返礼品の「96ロール」「3倍巻き」は、長さに直すまで比べられません。
ダブルは2枚重ねなので、この表のままではシングルと公平に比べられません。総延長を2倍にした「シングル換算」で並べ直すと、順位が入れ替わります。
| 品 | シングル換算の総延長 | 1mあたり(シングル換算) |
|---|---|---|
| コアレックス長巻 | 7,200m | 約1.39円 |
| こーらす65W | 8,320m | 約1.56円 |
| ロング170S | 8,160m | 約1.59円 |
| エコロジー200m | 9,600m | 約1.88円 |
| ビーム55S | 5,280m | 約2.27円 |
| スコッティ フラワーパック | 3,600m | 約4.17円 |
換算するとダブルの長巻き2品がシングルの長巻きと並び、スコッティは同じダブルの2品の約2.7〜3倍になります。紙の厚さや重さ(坪量)、肌ざわりは製品で違い、ダブルのほうが使う長さが減るかを示す一律の数字も見つかりませんでした。換算値は候補を絞る目安です。
いつもの店の価格と並べて、還元率を出す
還元率は次の式で出ます。
還元率 = 総延長 × 店の1mあたり価格 ÷ 寄付額
店の1mあたり価格は、店頭価格 ÷ ロール数 ÷ 1ロールの長さです。総務省統計局の小売物価統計調査にもトイレットペーパーの価格はありますが、ロール数や長さ、再生紙かどうかで値段が大きく変わるので、いつも買う店のチラシやアプリの価格を使うのが確実です。
12ロール入り(55m・計660m)が店で528円、726円、924円だった場合、1mあたりは0.8円、1.1円、1.4円です。この仮の数字でシングル3品を計算しました(長巻きも1mの店頭価格は同じとした簡易版)。
| 品(総延長・寄付額) | 店0.8円/m | 1.1円/m | 1.4円/m |
|---|---|---|---|
| ビーム55S(5,280m・12,000円) | 35% | 48% | 62% |
| ロング170S(8,160m・13,000円) | 50% | 69% | 88% |
| エコロジー200m(9,600m・18,000円) | 43% | 59% | 75% |
店が1.1円/mなら、同じ寄付額帯でもビーム55Sは48%、ロング170Sは69%です。寄付額が大きいほど得、ではありません。
上限内なら実質の負担は2,000円なので、店が1.4円/mの場合、ビーム55Sは7,392円分の紙が届いて負担2,000円です。ただし浮くのは「どうせ買う分」だけで、使い切れずに余った紙は得になりません。
返礼割合の「3割ルール」は、自治体が返礼品の調達に使える費用の上限です(総務省 指定制度について)。仕入れ値は店の売値より安いのが普通なので、店の価格で換算した還元率が3割を超えても矛盾はありません。
